「圧入工」が登録基幹技能者として国土交通省より認証

2022.5.9 お知らせ

当社グループ企業・株式会社技研製作所(本社:高知市、代表取締役社長:森部慎之助)が製造販売する杭圧入引抜機「サイレントパイラー」を用いる「圧入工」が、国土交通省より建設業法施行規則に基づく登録基幹技能者として4月19日付で認証(登録)されました。講習実施機関は、(一社)全国圧入協会(本部:東京都港区、会⾧:中岡智信)です。

「圧入工」とは、1975年に同社が開発した「サイレントパイラー」により、既に打ち込まれた杭をつかみ、その引き抜かれまいとする抵抗力(反力)を利用して機体を固定し、次の杭を油圧による静荷重で押し込む施工原理「圧入原理」に基づいた工法です。打撃式や振動式の杭打ち機と異なり、振動、騒音を発生させません。

登録基幹技能者

登録基幹技能者は、熟達した作業能力、豊富な知識、現場を効率的にまとめるマネジメント能力を備えた技能者を認定する資格制度で、受講修了者は主任技術者要件を満たす者と認められ、建設キャリアアップシステム(CCUS)の最高位ランク(ゴールドカード)に位置づけられます。全国圧入協会は本年度中に講習を始め、今後10 年間で1,600 人の「登録圧入工基幹技能者」の誕生を目指しています。これにより、圧入技能者の人材育成並びにさらなる社会的地位の向上が期待されます。

受講資格

以下の3つの条件を全て満たしていることが必要です。

1.建設業法第二条第一項の別表の上欄に掲げる建設工事の種類「とび・土工・コンクリート工事」の建設工事の内容「くい打ち、くい抜き及び場所打ぐいを行う工事」に10 年以上の実務経験を有し、かつそのうち3年以上の職⾧経験があること。(実務経験年数および職⾧経験年数について事業主の証明があること)

2.職⾧・安全衛生責任者教育を修了していること

3.熟達した作業能力を証する以下の(ア)から(オ)のいずれかに該当する者
(ア)圧入施工技士1級または2
(イ)1級または2級施工管理技士(土木・建築)
(ウ)1級または2級建設機械施工管理技士
(エ)『玉掛け技能講習・ガス溶接技能講習・アーク溶接特別教育』をいずれも修了し、かつ、『杭圧入引抜機特別教育・車両系建設機械(整地)運転技能講習・車両系建設機械(基礎工事用)運転技能講習・小型移動式クレーン運転技能講習』のうち2 以上の講習または教育を修了した者
(オ)『杭圧入引抜機特別教育・車両系建設機械(基礎工事用)運転技能講習』をいずれも修了し、かつ、『移動式クレーン運転士・クレーン運転士』のうち1以上の免許を取得した者

■(一社)全国圧入協会について

建設工事における無公害化の推進ならびに圧入業界の健全な発展を図ることを目的に1979年に設立された一般社団法人です。圧入工法の普及ならびに圧入施工技能の向上に資するため、資格認定、基準策定、技術講習会、現場見学会、各種委員会の運営など積極的な活動を展開しています。

本件に関するお問い合わせ先:
(一社)全国圧入協会  担当 川辺(かわべ)