インプラント拘束地盤免震

構造物の基礎地盤を拘束する液状化対策

拘束地盤免震は、建築・土木を問わず最も効果のある液状化対策の一つです。免震技術の多くは地上構造物、つまり建築物に適用しており、既存の建物に導入する場合は莫大な費用と膨大な工期が必要です。一方、インプラント工法を駆使した拘束地盤免震は、鋼矢板壁によって基礎地盤を拘束し、地盤全体で地震動の衝撃を緩和する技術です。施工に際しては広い作業用地や仮設足場などは不要で、既存施設の撤去なども最小限に抑えられるため、費用対効果に優れる液状化対策となっています。

拘束地盤免震のメカニズム


拘束地盤免震とは、構造物の設置地盤を連続壁で囲い、上載圧の増加と側方流動の抑制によって、拘束した地盤全体で地振動の衝撃を緩和する免震技術です。液状化による不等沈下を抑え、上載構造物の変位や変形、配管の断裂による内容液の漏洩を防止します。

鋼矢板壁を用いる拘束地盤免震には、地震に対する主に5つの被害抑止効果があります。

1.局所すべりの抑止: 地盤が揺すられ液状化したとしても、構造物の重量による局所滑りは発生しません。
2.地盤の変形抑制: 鋼矢板壁で囲っていることによって、地盤の変形をその内側だけに抑制します。
3.地盤の側方流動の拘束: 土粒子が液状化しても、鋼矢板壁で囲われた外部へは移動することがありません。
4.過剰間隙水圧伝播の遮断: 囲われた鋼矢板壁によって、その内から外へ、また外から内への間隙水の伝播を遮断します。
5.不等沈下の抑制: 液状化によって地盤が緩んでも、構造物の上載圧を鋼矢板壁で囲った地盤全体で受け、不等沈下を抑制します。

拘束地盤免震と「防油提保護」を一体化

既設の防油提の前面に鋼矢板を圧入し、拘束地盤免震の効果を発揮するとともに、鋼矢板と防油提を一体化して地震や津波による防油提の転倒や沈下を抑え、内溶液の提外への流出を防止します。